AKARIブログ

沖縄移住約10年の現役テレフォンオペレーター。ポイ活やつみたてNISAやってます。

【企業型DC】なんとなくで運用したらもったいない!企業型DCってどんな制度?会社員の特権を活用しよう

老後対策として新NISAやiDeCoが話題ですね。この2つは節税しながら資産運用ができることで人気がありますが、一部の会社員には企業型DCというもうひとつの運用制度があります。

入社時に商品を選んだ人も多いと思いますが、よくわからないまま適当に商品を選んでそのまま放置…なんてことになっていませんか?企業型DCはうまく使えば資産が増えさらに節税もできるんです。

 

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企業型DCってどんな制度?利用できるのはを導入企業に勤める会社員だけ

企業型DCとはどのような制度なのでしょうか?また利用できるのはどんな人でしょうか?

企業型DC(企業型確定拠出年金)とは、企業が掛金を毎月積み立て(拠出)し、従業員(加入者)が自ら年金資産の運用を行う制度です。 企業型DCは、従業員が自動的に加入する場合と、企業型DCに加入できるかどうかを選択できる場合(選択型企業DC)があります。

企業型DC(企業型確定拠出年金)ってなあに?-制度の概要- (toushin.or.jp)

上記のとおり、掛金(運用資金)は企業負担で拠出し、その資産の運用は私たち従業員が行うのが企業型DCです。投資信託や定期預金などの商品の中から自分で運用商品を選びます。

企業型DCはiDeCoと違い利用できる人が限られています。企業型DCを導入している企業に勤めている従業員しか利用することができません。企業型DCとiDeCoの違いは下記記事で解説しています。

 

okome2021.hatenablog.com

 

企業型DCの掛金は会社が負担し自分で運用する 運用成績によって受取額が変動する

企業型DCは企業が掛金を負担して毎月積み立てし、加入者である従業員が自分で資産運用をする制度です。その運用成績によって老後に受け取れる金額が変動します。

運用する金融機関は自分では選べず、会社指定の金融機関で運用します。そのため、運用商品もその金融機関が取り扱っている商品の中から選ばなくてはいけません。

老後資金が増えるも減るも自分の運用次第ですので、自分で投資知識を身に着け計画的に運用しましょう。

 

掛金の拠出限度額

企業型DCの拠出額には上限があり、会社の年金制度によって下記のように異なります。

企業型DCのみ 月55,000円
企業型DC+他の年金制度 月27,500円

※他の年金制度=確定給付企業年金(DB)や厚生年金など

 

毎月の掛金はこの上限内で企業から拠出されます。拠出額は勤続年数や給与額等によって決まることが多いようです。

 

企業型DCの節税効果 マッチング拠出も活用しよう

企業型DCでは節税しながら資産運用をすることができます。拠出時・運用時・受取時と3つのタイミングで税金が軽減される仕組みがあります。

 

マッチング拠出分は全額所得控除になる

マッチング拠出とは自分のお金で拠出額を上乗せする制度のことです。会社の拠出分に上乗せするので、運用額を増やすことができます。このマッチング拠出額は全額所得控除されます。

■マッチング拠出の上限

  1. 従業員が拠出する掛金の金額が、企業が拠出する掛金の金額を超えないこと
  2. 企業が拠出する掛金と従業員が拠出する掛金の合計額が、掛金の拠出限度額を超えないこと

例えば、企業の拠出額が月1万円の場合はマッチング拠出額の上限も1万円になります。拠出限度額が55,000円であっても、企業の拠出額より多い金額をマッチング拠出で上乗せすることはできません。

 

運用益が非課税

株や投資信託による運用益には通常20.315%の税金がかかりますが、企業型DCの運用益は非課税です。利益が大きければ大きいほど節税効果は高くなり、多くの老後資金を作ることができます。

 

受取時は退職所得控除や公的年金等控除の対象

企業型DCの受け取り方は一時金・年金・一時金と年金の併用の3種類があります。一時金として一括で受け取る場合は退職所得控除、年金として複数回に分けて受け取る場合は公的年金等控除が受けられ、受取時の税負担を軽減することができます。

ただし、企業によって一時金か年金どちらか一方しか選べない場合があるので、詳しい決まりは会社の企業型DC担当者へ確認してください。

 

企業型DCの資産を受け取れるのは原則60歳以降 

企業型DCを受け取れるのは原則60歳以降です。一定の条件を満たせば60歳未満でも受け取れる場合がありますが、ほとんどの人は当てはまらないので60歳までは受け取れないと考えておきましょう。

マッチング拠出分は所得控除されるので上限いっぱいまで使いたくなりますが、60歳まで引き出せない=急な出費や失業等で収入が減っても引き出せないので、余裕をもって活用しましょう。

 

まとめ

企業型DCの特徴まとめは以下の通りです。

  • 企業が毎月一定の掛金を拠出(積立)してくれる
  • 何に投資するか等の運用は従業員が自分で選択する
  • 運用成績によって将来受け取れる退職金や年金が変動する
  • マッチング拠出分は全額所得控除される
  • 引き出せるのは原則60歳以降 一時金または年金として受取可能

企業型DCは拠出時・運用時・受取時と3つのタイミングで税金が軽減されるとてもお得な制度です。運用益がでてこそ有効活用できるので、自分にあった運用スタイルで長期運用していきましょう。